複数の電子マネーに対応したリーダーに共通のIDを与える考察
電子マネーを使った店名を表示するために
全国のICカードこれひとつは、交通系電子マネーやWAONに対応し、その店舗名、レジ番号までを特定して登録・表示するサービスを提供しています。
この実用化のために多くの力を注ぎ、今では何とか技術面では実用化を達成したと考えており、あとは情報の充実があればという状況です。
店名・レジ名等の表示の改良
弊社サイトで対応店舗の一覧表を掲示しております。
一覧も少しずつ改良しており、現在は店までを共通化し、その下に複数の電子マネーに対応する場合はそれぞれごとに分けた上で対応するレジ等を掲出しているのですが、一つの端末でも複数の電子マネーに対応した場合はどうしても分かれて表示されてしまいます。
これは、全く異なる仕様の電子マネーを一つの一覧に混ぜている以上、ある程度はやむを得ないのですが、これを更に統合できないか、と考えています。
現状と想定する理想
現在は、次のような階層構造になります。
店舗名
ICOCA
レジ1
レジ2
WAON
レジ1
レジ2
脳を駆使すれば、レジ1とレジ2の計2台があり、それぞれICOCAとWAONに対応している、と読み取ることができますが、ぱっと見て判断するのは難しいですし、機械処理で全自動で認識することもできません。
理想としては、次のような表示にしたい。
店舗名
ICOCA+WAON
レジ1
レジ2
この表示なら、一目で分かります。
ただこれをどうやって実現すれば良いのか?が課題となります。
思いつき
WAONのデータベースに交通系電子マネーのSPRWIDを、
交通系電子マネーのデータベースにWAONのSPRWIDを、
それぞれ入れておけば照合することができ、まとめられるのではないかと一瞬は考えました。
しかしすぐに、交通系も9カードのほかにSAPICAとIruCaという伏兵があり、店によってはKitaca+SAPICA+WAONであるとか、ICOCA+IruCa+WAONという対応をするものもあることを思い出して、この方法は無理なのであきらめました。
また交通系については、SPRWID全桁分かっている店は数えるほどしかなく、殆どは未知なわけですから、交通系電子マネー側にも何らかの一意性のある独自のIDを別途振ってあげないと、機械処理が難しいという結論になりました。
レジや自販機にIDをつけよう
レジのRW端末や自販機を一意に特定するIDについて考えてみました。
汎用性を高めるなら、会社の番号+店の番号+レジの番号、あるいは会社の番号+自販機番号、といった形になるでしょう。
お店のレジにIDをつけよう
会社の番号は、12桁もありますが登記所が使う会社法人等番号や、更に1桁増えて13桁もありますが国税庁の法人番号というものがあります。
セブンイレブンは各店ごとの店番号が分からないのでローソンを例にしますが、
株式会社ローソンの法人番号は2010701019195
ローソン1号店のローソン桜塚店の店舗コードは086993
らしいので、更にレジ1番とすると
2010701019195-086993-1
のような形の不定長文字列とするのが良いのかも知れません。
ただIC R/Wは複数レジで共用する店もありますので、その場合はどうするのかも考える必要があります。
自販機にIDをつけよう
自動販売機の場合、持ち主が存在することと、大抵なんらかの番号が付いていることから、自販機を一意に特定することは可能だろうと思います。
例えばコカ・コーラウエスト株式会社の自販機で、設備コードが930-1234567だったとすると、
コカ・コーラウエスト株式会社の法人番号は2290001075614
なので、
2290001075614-930-1234567
のような形の不定長文字列とするのが良いのかも知れません。
ただ、報告の場合、この番号を記載していない例が多々あるので、その場合どうするのかを考える必要があります。
データベース上での扱い
このIDをデータベースのキーにしてしまえば交通系もWAONも一つのデータベースに統一はできます。
ただ現状を考えると、交通系にしろWAONにしろ、データベースのキーはそれぞれのSPRWIDとして維持し、DBも分けておくのが最良と思われるので、実際に運用するならば、このIDはキーではなく情報として、DBにフィールドを一つ新規に追加して格納し、表示するタイミングで一致するものをまとめることになるでしょう。
さらに考えるべき点
ただ問題もあり、個人経営の店舗などの場合は当然ながら法人番号などはないですし、店でもよく調べないと経営主体が分からないものもあります。
ユーザーからの報告で情報が足りないものも多く発生しうるので、その辺りをどう解決するかが必要でしょう。
現状でも物販対応が追いついていない状況、できるだけ作業効率を高める必要があり、実際に運用するとした場合どうするかを考えないといけません。
ただ問題もあり、個人経営の店舗などの場合は当然ながら法人番号などはないですし、店でもよく調べないと経営主体が分からないものもあります。
ユーザーからの報告で情報が足りないものも多く発生しうるので、その辺りをどう解決するかが必要でしょう。
現状でも物販対応が追いついていない状況、できるだけ作業効率を高める必要があり、実際に運用するとした場合どうするかを考えないといけません。
2018/11/07(水)16:11 |Comments(0) |Trackback(0)