いわさきICカード/Rapicaでの車内チャージについての検討
乗降履歴には記録されない
いわさきコーポレーションのバス
車内でも、いわさきICカードやRapicaにチャージすることが可能ですが、車内チャージはカードの乗降履歴に記録されません。
別に存在するチャージ履歴には記録されます。
なお、営業所でチャージした場合には乗降履歴に記録されていますので、車内チャージだけが特別な扱いになっています。
他の地域独自カードで、乗降別記録方式の場合、
乗車→チャージ→降車
の順番で履歴記録されることがあります。
この場合、ICカードこれひとつでは順番を入れ替え、チャージ→乗車&降車で2項目にわけて表示しています。
しかし、いわさきではこの車内チャージが記録されません。
記録の概要
いわさきICカードやRapicaは、実際の運賃は記録されていません。金額の記録は残額だけです。
そこで、乗車時の残高と降車時の残高、降車しかない場合や窓口チャージの場合はその直前と比較し、その差額の絶対値から運賃や金額を求めています。
いわさきの車内チャージでは、それ自体は乗降履歴に記録せず、降車時に「乗車時運賃+チャージ額−差し引いた運賃」を降車時残高として記録します。
このため「チャージ額」を求めることができない限り、正確な「差し引いた運賃」を得ることができないことを意味します。
現状ですと、降車時残高から乗車時残高を引いた額という、殆ど無意味な数字が運賃として表示されてしまっています。
乗降履歴とチャージ履歴の照合は可能か
いわさきの記録は謎めいており、今だよく分かっていません。
乗車と降車でも番号体系が違っている(ごく稀に一致している)など、謎に満ちています。
しかし車内チャージを解析していくと、乗車時欄の車体や停留所等を示す番号と思しき情報の一部と、チャージ履歴の車体番号を示すと思しき情報に一致を見いだすことができました。
情報量として20ビット(16進数5桁)程度、可能性として20〜22ビット程度の情報量が車体番号である可能性が高いとみられます。
この情報を元に、乗降履歴とチャージ履歴をマッチングすることができれば、車内チャージを認識し、チャージ額を把握することで正確な表示が可能になるかもしれません。
2019/01/19(土)15:09 |Comments(0) |Trackback(0)